漫画原作のドラマ「孤独のグルメ」がヒットした今日、ひとり飯を楽しむ人が増えています。
他人と行くご飯は楽しいものです。
会話がはずんで、時間があっという間に過ぎていく――そんな食事も大好きです。
でも、ひとりで食べるご飯には、ひとりだからこその良さがあります。
「ひとり」での食事は寂しいと思っている人、気が進まない人、ためらいを感じている人は、思いきって踏み出してみませんか?

食べたいものこそ、ひとり飯
ひとり飯の一番の魅力は、”食事そのもの”に集中できることです。
TVやネットで噂のグルメを友人と食べに行ったけど、会話に夢中になっているうちに気づけば食べ終わっていて、あとから思い返しても「とりあえずは美味しかったけど、あまり覚えていない」ということ、ありませんか?
ひとりで食べると、目の前の料理と向き合える。
香り、味、食感……その一口一口をしっかりと感じられます。
好きなもの、食べたいものこそ、ひとりで行くべきなのです。
五感を全集中
せっかくのひとり飯。
食べるときは、スマホはお休み。
食事に五感を全集中です。
目で楽しみ、香りを感じ、調理の音や食感の音を聞き、舌で味わい、箸などを入れる感触、口の中の感覚をより意識してみる。
それだけで、普段の食事がまるで“特別な時間”に変わります。
そして、よく噛んで、ゆっくり食べましょう。
私自身もそうなのですが、仕事の合間のご飯はつい早食い気味になってしまいます。
焦らず、味わって食べることで満足感も高まり、食後の余韻も心地よく残ります。
さらに、心の中で美味しさを言葉で表現できたら最高です。
言葉による美味しさの確認は、満足感と余韻をより高めてくれます。
向き合う時間がご馳走
ひとり飯の贅沢な時間、とはいっても、わざわざ高級なお店に行く必要はありません。
みんながよく知る牛丼店の牛丼でも、新発売のカップラーメンでも、コンビニ弁当でも、スイーツでもOK。
むしろ外食である必要もなく、自分で作ったご飯だって立派な“ひとり飯”です。
シンプルに、納豆ご飯一杯でも十分。
大切なのは「何を食べるか」ではなく、「どう向き合うか」。
自宅で食べるときには、TV&スマホは、ちょっとだけ我慢です。
スマホやテレビを見ながら“ながら食べ”をすると、どうしても意識がそっちに向いてしまいます。
食べるものとしっかり向き合う。
それだけで、いつもの一食が特別な時間に変わります。
高級料理じゃなくても、**何にも邪魔されずに五感を使って味わう時間、それは立派な“贅沢”**です。
私の経験では、特に野菜の美味しさを改めて気づくことができました。
火を入れたキャベツの甘み、茄子のトロトロの食感、ピーマンの苦味、食材本来の美味しさをより感じることができました。
ひとり飯は、心の贅沢時間
ひとり飯は、決して寂しい時間ではありません。
それは、自分の時間を自分のために使うという、ちょっとした贅沢です。
忙しい毎日のなかで、ただひとりで静かに食事と向き合う。
その時間は、心を整える小さなご褒美にもなります。
気になった方は、ぜひ一度お試しいただければ幸いです。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。
通信 No.5